![]() 炎症性疼痛を治療する方法
专利摘要:
本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の予防および/または治療で使用するための抗CGRP抗体、ならびに抗CGRP抗体を用いて炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を治療および/または予防する方法に関する。 公开号:JP2011513386A 申请号:JP2010549235 申请日:2009-03-03 公开日:2011-04-28 发明作者:マシャン イーアン;ゼラー イエルク;トッド;ポールセン クリスチャン;ルイス;シェルトン デイヴィッド;コッラディーニ ローラ 申请人:ファイザー・リミテッドPfizer Limited; IPC主号:A61K39-395
专利说明:
[0001] 本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の予防および/または治療で使用するための抗CGRP抗体、ならびに抗CGRP抗体を用いて炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を治療および/または予防する方法に関する。] 背景技術 [0002] 炎症プロセスは、複雑な一連の生化学的事象および細胞事象であり、組織傷害または外来物質の存在に応答して活性化され、腫脹および疼痛をもたらす(LevineおよびTaiwo、1994、Textbook of Pain、45〜56)。関節痛が最も一般的な炎症性疼痛である。リウマチ様疾患は先進国における最も一般的な慢性炎症状態の1つであり、関節リウマチは身体障害の一般的な原因である。関節リウマチの正確な病因は知られていないが、現在の仮定では、遺伝および微小生物学的因子がどちらも重要であり得ることが示唆されている(GrennanおよびJayson、1994、Textbook of Pain、397〜407)。1600万人近い米国人が症候性骨関節炎(OA)または変形性関節疾患を患っていると推定されており、そのほとんどが60歳を超えている。これは、集団の年齢が増加するにつれて4000万人まで増加すると予測されており、それによりこれが巨大な規模の公衆衛生上の問題となっている(HougeおよびMersfelder、2002、Ann Pharmacother.、36、679〜686、McCarthy他、1994、Textbook of Pain、387〜395)。骨関節炎を患っているほとんどの患者は、関連する疼痛が原因で医療の診察を受ける。関節炎は、心理社会的および物理的な機能に顕著な影響を与え、後の人生における身体障害の主な原因であることが知られている。また、強直性脊椎炎も、脊椎および仙腸関節の関節炎を引き起こすリウマチ性疾患である。これは、一生と通じて起こる断続的な背痛の発作から、脊椎、末梢関節および他の身体臓器を攻撃する重篤な慢性疾患まで、変動する。] [0003] 別の種類の炎症性疼痛は内臓痛であり、炎症性腸疾患(IBD)に関連する疼痛が含まれる。内臓痛とは、腹腔の臓器が包含される内臓に関連する疼痛である。これらの臓器には、性器、脾臓および消化器系の一部が含まれる。内臓に関連する疼痛は、消化系内臓痛および非消化系内臓痛に分類することができる。疼痛を引き起こす一般的に遭遇する胃腸管系(GI)障害には、機能的腸障害(FBD)および炎症性腸疾患(IBD)が含まれる。これらのGI障害には、FBD、胃食道逆流、消化不良、過敏性腸症候群(IBS)および機能性腹痛症候群(FAPS)に関するもの、ならびにIBD、クローン病、回腸炎および潰瘍性大腸炎に関するものを含めた、現在では中等度にしか制御されていない広範囲の病状が含まれ、これらはすべて、定期的な内臓痛を生じる。他の種類の内臓痛には、月経困難症、膀胱炎および膵炎に関連する疼痛ならびに骨盤痛が含まれる。] 発明が解決しようとする課題 [0004] したがって、炎症性疼痛プロセスの主要なステップを妨げ、特に間接痛および/または間接痛の症状を治療および/または予防するための、新しい薬学的に活性のある化合物を同定することが、非常に医療上必要である。] [0005] 驚くべきことに、本発明者らは、炎症性疼痛、関節痛、特に骨関節炎疼痛の予防および/または治療において、抗CGRP抗体の投与が有効であることを見出した。] [0006] CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)とは、中枢神経系において神経伝達物質として作用する、37個のアミノ酸の神経ペプチドである。これは、高い親和性でCGRPの受容体であるカルシトニン受容体様受容体(CRLR)と結合して、アデニル酸シクラーゼおよびプロテインキナーゼAの産生を活性化する。] [0007] 中枢侵入性(centrally penetrating)の脊髄投与される低分子選択的CGRP拮抗剤は、神経因性および侵害受容性の疼痛状態の治療において有用であることが示されており(Adwanikar他、Pain、2007)、これは、脊髄中の内在性CGRPを除去することが抗侵害受容性効果を有することを示唆している。さらに、CGRPに対する抗血清のくも膜下腔内投与は、関節炎のげっ歯類モデルにおいて侵害受容性挙動を減少させることが示されている(Kuraishi,Y.他、Neurosci.lett(1998)92、325〜329)。] [0008] 驚くべきことに、本発明者らは、抗CGRP抗体の投与が、末梢投与した場合に、炎症性疼痛、特に骨関節炎疼痛の予防および/または治療において、末梢作用部位において有効であることを見出した。この末梢投与経路は、より高リスクかつ不便な手順である抗体をくも膜下腔内または脊髄投与する必要性を超える、明白な利点を提供する。] 課題を解決するための手段 [0009] 本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療する医薬品を製造するための、抗CGRP拮抗抗体の使用であって、末梢投与するために医薬品を調製する使用を提供する。] [0010] 本発明は、治療有効量の抗CGRP拮抗抗体を個体に末梢投与することを含む、個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療する方法をさらに提供する。] [0011] 一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、投与後に末梢に作用する。] 図面の簡単な説明 [0012] 骨関節炎疼痛モデルを示す図である。抗体G2を1および10mg/kgで静脈内投与し(1ml/kg、静脈内)、陰性対照としてヌル(null)抗体(CGRPと結合しない)を10mg/kgで静脈内投与した。どちらの抗体も、PBS+0.01%のTween20を含有するビヒクル(vehicle)溶液に溶かした。セレコキシブを研究における陽性対照として使用した。これは、0.5%のメチルセルロースおよび0.025%のTween−20に懸濁させ、経口胃管栄養法(1ml/kg)によって、30mg/kgで、研究期間中ずっと1日2回投与した。疼痛応答は、薬理学研究の開始(0日目)後の2、3、7および10日目に評価し、完全にブラインドの様式で評価した。データは、6匹のラット/群の平均±SEMである。*p<0.05およびp<0.01対ベースライン値(GraphPad Prismにおけるダネット試験)。図中、左から右に、バー1=ベースライン、バー2〜5=ヌル抗体、バー6〜9=1mg/mlのG2、バー10〜13=10mg/mlのG2、バー14〜17=セレコキシブ30mg/mlである。 抗体G1がα−CGRPとCGRP1受容体との結合を阻害することを実証する、結合アッセイデータを示す図である。 抗IgGELISAによって測定した、抗CGRP濃度の血清レベル(ug/ml)対10mg/kgを静脈内投与した後の時間を示す図である。 抗IgG ELISAによって測定した、抗CGRP濃度の血清レベル(ug/ml)対10、30、100mg/kgを静脈内投与した後の時間を示す図である。 C末端CGRP断片(CGRP25〜37)を用いたアラニンスキャンを示す図である。親和性の変化を親和性の損失の倍数で表し、これは、抗CGRP抗体G1がヒトα−CGRPのC末端領域と結合することを示している。 Biacoreによる溶液競合を示す図である。配列がCGRPに関連しているCGRP、CGRPの断片またはペプチドを用いて、G1の特異性を決定した。 ヒト、カニクイザル、ラット、マウス、イヌおよびウサギからのCGRP配列を示す図である。種間で保存されていない残基に下線を引き、G1のエピトープを太字で示した。 G1が、治療の90分後から開始して皮膚の神経因性紅斑を阻害することを示すデータである。G1を静脈内投与によって投与した(1ml/kg)。データは、6〜8または13匹のラット/群からのものである。それぞれの時点で、ビヒクル(リン酸緩衝溶液)で治療した群に対して*p=0.05、**p=0.01であった(ANOVA)。 (表1)25℃でヒトα−CGRPに対して測定した抗CGRP抗体のKdおよびIC50を示す表である[muMab7E9=マウスのG1前駆体。ラットβ−CGRPのそのKD=1nM。RN4901=マウスツール、G1と同じエピトープを認識するが、ラットにおいて同じ親和性および選択性を示した(β−CGRP KD=17nM)、G1=muMab7E9からヒト化した抗体(ラットβCGRPのKD=0.1nM)]。 (表2)Biacoreによって決定した、G1の結合親和性を示す表である。] [0013] 一般技術 本発明の実施では、別段に指定しない限りは、当分野の技術範囲内にある、分子生物学(組換え技術が含まれる)、微生物学、細胞生物学、生化学および免疫学の慣用技術を用いる。そのような技術は、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版(Sambrook他、1989)Cold Spring Harbor Press、Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait編、1984)、Methodsin Molecular Biology、Humana Press、Cell Biology:A Laboratory Notebook(J.E.Cellis編、1998)Academic Press、Animal Cell Culture(R.I.Freshney編、1987)、Introduction to Cell and Tissue Culture(J.P.MatherおよびP.E.Roberts、1998)Plenum Press、Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures(A.Doyle、J.B.Griffiths、およびD.G.Newell編、1993〜1998)J.Wiley and Sons、Methods in Enzymology(Academic Press,Inc.)、Handbook of Experimental Immunology(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編)、Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(J.M.MillerおよびM.P.Calos編、1987)、Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel他編、1987)、PCR:The Polymerase Chain Reaction、(Mullis他編、1994)、Current Protocols in Immunology(J.E.Coligan他編、1991)、Short Protocols in Molecular Biology(Wiley and Sons、1999)、Immunobiology(C.A.JanewayおよびP.Travers、1997)、Antibodies(P.Finch、1997)、Antibodies:a practical approach(D.Catty編、IRL Press、1988〜1989)、Monoclonal antibodies:a practical approach(P.ShepherdおよびC.Dean編、Oxford University Press、2000)、Using antibodies:a laboratory manual(E.HarlowおよびD.Lane(Cold Spring Harbor Laboratory Press、1999)、The Antibodies(M.ZanettiおよびJ.D.Capra編、Harwood Academic Publishers、1995)、ならびにCancer:Principles and Practice of Oncology(V.T.DeVita他編、J.B.Lippincott Company、1993)などの文献に十分に記載されている。] [0014] 定義 「抗体」とは、免疫グロブリン分子の可変領域中に位置する少なくとも1つの抗原認識部位を介して、炭水化物、ポリヌクレオチド、脂質、ポリペプチドなどの標的と特異的結合することができる、免疫グロブリン分子である。本明細書中で使用するこの用語には、インタクトなポリクローナルまたはモノクローナル抗体だけでなく、その断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、dAbなど)、単鎖抗体(ScFv)、その突然変異体、キメラ抗体、二重特異性抗体、抗体の一部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む免疫グロブリン分子の任意の他の改変された立体配置も包含される。抗体には、IgG、IgA、もしくはIgMなどの任意のクラス(またはそのサブクラス)の抗体が含まれ、抗体は、任意の特定のクラスのものである必要はない。その重鎖の定常ドメインの抗体アミノ酸配列に応じて、免疫グロブリンを様々なクラスに割り当てることができる。5つの主要な免疫グロブリンクラス、すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMが存在し、これらのうちのいくつかは、サブクラス(アイソタイプ)、たとえば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2へとさらに分け得る。様々な免疫グロブリンのクラスに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれα、δ、ε、γ、およびμと呼ばれる。様々な免疫グロブリンのクラスのサブユニット構造および三次元立体配置は周知である。] [0015] 「Fv」とは、完全な抗原認識および抗原結合部位を含有する抗体断片である。二本鎖のFv種では、この領域は、密に非共有会合した1つの重鎖および1つの軽鎖可変ドメインの二量体からなる。単鎖のFv種では、1つの重鎖および1つの軽鎖可変ドメインは、軽鎖と重鎖とが二本鎖のFv種と類似の二量体構造で会合できるように、柔軟なペプチドリンカーによって共有結合していることができる。この立体配置で、それぞれの可変ドメインの3つのCDRが相互作用して、VH−VL二量体の表面上で抗原結合特異性を定義する。しかし、単一の可変ドメイン(抗原に特異的な3つのCDRのみを含むFvの半分)でも、一般に結合部位全体よりも低い親和性ではあるが、抗原を認識および結合する能力を有する。] [0016] また、Fab断片は、軽鎖の定常ドメインおよび重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)も含有する。Fab’断片は、抗体ヒンジ領域からの1つまたは複数のシステインを含めた、重鎖CH1ドメインのカルボキシ末端の数個の残基の付加によって、Fab断片とは異なる。F(ab‘)2断片とは、ヒンジ領域でジスルフィド橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片である。] [0017] 抗体は、1つまたは複数の結合部位を有することができる(抗原と組み合わさるため)。複数の結合部位が存在する場合、結合部位は、互いに同一であるか、または異なる場合がある。配列および/または抗原/エピトープ認識に関して、たとえば、天然に存在する免疫グロブリンは2つの同一の結合部位を有し、単鎖抗体またはFab断片は1つの結合部位を有する一方で、「二重特異性」または「二官能性」抗体(二重特異性抗体)は2つの異なる結合部位を有する。] [0018] 「単離した抗体」とは、(1)その天然の状態でそれに付随する、他の天然で会合している抗体を含めた天然で会合している構成要素と会合していない、(2)同じ種からの他のタンパク質を含まない、(3)異なる種の細胞によって発現される、または(4)自然界に存在しない抗体をいう。] [0019] 「モノクローナル抗体」とは、同種の抗体集団をいい、モノクローナル抗体は、抗原の選択的結合に関与しているアミノ酸(天然に存在するおよび天然に存在しないもの)からなる。モノクローナル抗体の集団は特異性が高く、単一の抗原性部位に対して誘導されている。用語「モノクローナル抗体」には、インタクトなモノクローナル抗体および完全長のモノクローナル抗体だけでなく、その断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvなど)、単鎖(ScFv)、その突然変異体、抗体の一部分を含む融合タンパク質、ならびに所要の特異性の抗原認識部位および抗原と結合する能力を含む、免疫グロブリン分子の任意の他の改変された立体配置も包含される。抗体の供給源またはそれを作製する様式(たとえば、ハイブリドーマ、ファージ選択、組換え発現、トランスジェニック動物によってなど)に関して、限定されることを意図しない。] [0020] 本明細書中で使用する「ヒト化」抗体とは、特異的なキメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖、またはその断片(Fv、Fab、Fab’、F(ab’)2もしくは抗体の他の抗原結合部分配列など)であり、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小限の配列を含有する、非ヒト(たとえばマウス)抗体の形態をいう。大部分は、ヒト化抗体はヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)であり、レシピエントの相補性決定領域(CDR)からの残基が、所望の特異性、親和性、および生物活性を有するマウス、ラット、またはウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDRからの残基によって置き換えられている。一部の例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基は、対応する非ヒト残基によって置き換えられている。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体中にも導入されたCDRまたはフレームワーク配列中にも見つからないが、抗体の性能をさらに洗練および最適化するために含められた残基を含み得る。一般に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含み、CDR領域のすべてまたは実質的にすべては、非ヒト免疫グロブリンのそれに対応し、FR領域のすべてまたは実質的にすべては、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである。また、ヒト化抗体は、最適には、免疫グロブリンの定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部分、典型的にはヒト免疫グロブリンのものも含む。抗体は、WO99/58572号に記載されているように修飾されたFc領域を有し得る。ヒト化抗体の他の形態は、元の抗体に関して変更されている1つまたは複数のCDR(1、2、3、4、5、6個)を有し、これらは、元の抗体からの1つまたは複数のCDRに「由来する」1つまたは複数のCDRとも呼ばれる。] [0021] 本明細書中で使用する「ヒト抗体」とは、ヒトによって産生される抗体のそれに対応するアミノ酸配列を有する、および/または、当分野で知られているもしくは本明細書中に開示されている、ヒト抗体を作製する技術のいずれかによって作製された、抗体を意味する。ヒト抗体のこの定義には、少なくとも1つのヒト重鎖ポリペプチドまたは少なくとも1つのヒト軽鎖ポリペプチドを含む抗体が含まれる。そのような例の1つは、マウス軽鎖およびヒト重鎖ポリペプチドを含む抗体である。ヒト抗体は、当分野で知られている様々な技術を用いて産生することができる。一実施形態では、ヒト抗体は、ヒト抗体を発現するファージライブラリから選択する(Vaughan他、1996、Nature Biotechnology、14:309〜314、Sheets他、1998、PNAS,(USA)95:6157〜6162、HoogenboomおよびWinter、1991、J.Mol.Biol.、227:381、Marks他、1991、J.Mol.Biol.、222:581)。また、ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン座位を、トランスジェニック動物、たとえば、内在性免疫グロブリン遺伝子を部分的または完全に失活させたマウス内に導入することによっても、作製することができる。この手法は、米国特許第5,545,807号、第5,545,806号、第5,569,825号、第5,625,126号、第5,633,425号および第5,661,016号に記載されている。あるいは、ヒト抗体は、標的抗原に対して誘導される抗体を産生するヒトBリンパ球を不死化することによって調製し得る(そのようなBリンパ球は、個体から回収するか、またはin vitroで免疫化し得る)。たとえば、Cole他、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy、Alan R.Liss、ページ77(1985)、Boerner他、1991、J.Immunol.、147(1):86〜95、および米国特許第5,750,373号を参照されたい。] [0022] 単鎖抗体(scFv)とは、VLおよびVH領域を対合させて、それらが単一のタンパク質鎖として作製されることを可能にする合成リンカーを介して一価分子を形成する抗体である(Bird他、Science、242:423〜426(1988)およびHuston他、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、85:5879〜5883(1988))。] [0023] 二重特異性抗体とは、VHおよびVLドメインが単一のポリペプチド鎖上に発現されるが、同じ鎖上での2つドメイン間の対合が可能となるには短すぎるリンカーを用いることによって、ドメインが他方の鎖上の相補的ドメインと対合することを強いて2つの抗原結合部位を作製する、二価の二重特異性抗体である。] [0024] 「キメラ抗体」とは、重鎖および軽鎖のアミノ酸配列のそれぞれの一部分が、特定の種に由来するまたは特定のクラスに属する抗体中の対応する配列に相同的である一方で、鎖の残りのセグメントが別の抗体中の対応する配列に相同的である抗体をいう。典型的には、これらのキメラ抗体では、軽鎖および重鎖の両方の可変領域が、哺乳動物の1つの種に由来する抗体の可変領域を模倣する一方で、定常部分が、別の種に由来する抗体中の配列に相同的である。そのようなキメラ体の1つの明らかな利点は、たとえば、ヒト細胞調製物に由来する定常領域と組み合わせて、可変領域が、非ヒト宿主生物からの容易に入手可能なハイブリドーマまたはB細胞を用いた現在知られている供給源に好都合に由来することができることである。可変領域は調製の容易性の利点を有し、特異性がその供給源によって影響を受けない一方で、ヒトである定常領域は、抗体を注射した際にヒト対象から免疫応答を誘発させる可能性が、非ヒト源からの定常領域よりも低い。しかし、この定義はこの具体的な例に限定されない。] [0025] 「機能的Fc領域」は、天然配列Fc領域の少なくとも1つのエフェクター機能を保有する。例示的な「エフェクター機能」には、C1q結合、補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、貪食、細胞表面受容体(たとえばB細胞受容体、BCR)のダウンレギュレーションなどが含まれる。そのようなエフェクター機能は、一般に、Fc領域が結合ドメイン(たとえば抗体可変ドメイン)と一緒になることを必要とし、そのような抗体エフェクター機能を評価するための、当分野で知られている様々なアッセイを用いて評価することができる。] [0026] 「天然配列Fc領域」は、自然界で見つかるFc領域のアミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を含む。「変異体Fc領域」は、少なくとも1つのアミノ酸修飾によって天然配列Fc領域とは異なるアミノ酸配列を含むが、それでも天然配列Fc領域の少なくとも1つのエフェクター機能を保持している。好ましくは、変異体Fc領域は、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域と比較して、少なくとも1つのアミノ酸置換、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域中に、たとえば約1〜約10個のアミノ酸置換、好ましくは約1〜約5個のアミノ酸置換を有する。本明細書中の変異体Fc領域は、天然配列Fc領域および/または親ポリペプチドのFc領域と、好ましくは少なくとも約80%の配列同一性、最も好ましくは少なくとも約90%の配列同一性、より好ましくは少なくとも約95%の配列同一性を保有する。] [0027] 本明細書中で使用する「抗体依存性細胞媒介性細胞傷害」および「ADCC」とは、Fc受容体(FcR)を発現する非特異的な細胞毒性細胞(たとえば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、およびマクロファージ)が、標的細胞上の結合した抗体を認識し、続いて標的細胞の溶解を引き起こす、細胞媒介性反応をいう。目的分子のADCC活性は、米国特許第5,500,362号または第5,821,337号に記載のものなどの、in vitro ADCCアッセイを用いて評価することができる。そのようなアッセイに有用なエフェクター細胞には、末梢血単核球(PBMC)およびNK細胞が含まれる。あるいは、またはそれに加えて、目的分子のADCC活性は、in vivoで、たとえば、Clynes他、1998、PNAS(USA)、95:652〜656に開示されているものなどの動物モデルにおいて評価し得る。] [0028] 本明細書中で使用する「Fc受容体」および「FcR」とは、抗体のFc領域と結合する受容体を説明している。好ましいFcRは、天然配列ヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体と結合するものであり(γ受容体)、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIサブクラスの受容体が含まれ、対立遺伝子変異体およびこれらの受容体の選択的スプライシングされた形態も含まれる。FcγRII受容体には、FcγRIIA(「活性化受容体」)およびFcγRIIB(「阻害性受容体」)が含まれ、これらは類似のアミノ酸配列を有し、主にその細胞質ドメインが異なる。FcRは、RavetchおよびKinet、1991、Ann.Rev.Immunol.、9:457〜92、Capel他、1994、Immunomethods、4:25〜34、ならびにde Haas他、1995、J.Lab.Clin.Med.、126:330〜41に総説されている。また、「FcR」には新生児受容体、FcRnも含まれ、これは、母性IgGを胎児に移すことを司っている(Guyer他、1976、J.Immunol.、117:587、およびKim他、1994、J.Immunol.、24:249)。] [0029] 「補体依存性細胞傷害」および「CDC」とは、補体の存在下における標的の溶解をいう。補体の活性化経路は、補体系の第1構成要素(C1q)と同族抗原と複合体形成した分子(たとえば抗体)との結合によって開始される。補体の活性化を評価するために、CDCアッセイ、たとえば、Gazzano−Santoro他、J.Immunol.Methods、202:163(1996)に記載されているものを行い得る。] [0030] 本明細書中で使用する用語「G1」および「抗体G1」とは、互換性があるように使用され、受託番号ATCC−PTA−6867およびATCC−PTA−6866を有する発現ベクターによって産生される抗体をいう。重鎖および軽鎖可変領域のアミノ酸配列を配列番号1および2に示す。抗体G1のCDR部分(コチアおよびカバットCDRが含まれる)は、その内容の全体が本明細書中に参考として組み込まれているWO2007/054809号の図5に図式的に描かれている。重鎖および軽鎖可変領域をコードしているポリヌクレオチドを配列番号9および10に示す。抗体G1の特徴付けは、その内容の全体が本明細書中に参考として組み込まれているWO2007/054809号の実施例に記載されている。G1は、神経ペプチドCGRP(aおよびb)の結合および活性ならびにCGRP放出によって引き起こされるその神経因性血管拡張の効果を遮断する、ヒト化モノクローナル遮断抗体(IgG2)である。G1は、ヒトおよびラットのCGRPで免疫化したマウスから調製し、マウス形質細胞腫細胞と融合した脾臓細胞を用いてスクリーニングで同定され、muMab7E9と命名された、マウス抗CGRP拮抗抗体前駆体に由来するIgG2Δaモノクローナル抗CGRP拮抗抗体である。G1は、muMAb7E9に由来する軽鎖および重鎖のCDRを最も近いヒト生殖系列配列内に移植し、次いで、少なくとも1つの突然変異をそれぞれのCDR内に、2つのフレームワーク突然変異をVH内に導入することによって作製した。2つの突然変異をG1のFcドメイン内に導入して、ヒトFc受容体の活性化を抑制した。G1およびmuMab7E9は、同じエピトープを認識することが示されている。] 図5 [0031] 本明細書中で使用する用語「G2」および「抗体G2」とは、互換性があるように使用され、Wong HC他、Hybridoma、12:93〜106(1993)に記載されている抗ラットCGRPマウスモノクローナル抗体をいう。重鎖および軽鎖可変領域のアミノ酸配列を配列番号19および20に示す。重鎖および軽鎖可変領域をコードしているポリヌクレオチドを配列番号27および28に示す。抗体G2のCDR部分を配列番号21〜26に示す。G2は、G1と同じエピトープを認識することが示されている。] [0032] 本明細書中で使用する、抗体の「免疫特異的」結合とは、抗体の抗原結合部位とその抗体によって認識される特異的抗原との間で起こる、抗原特異的結合の相互作用をいう(すなわち、ELISAまたは他の免疫アッセイにおいて、抗体はタンパク質と反応し、非関連のタンパク質とは検出可能には反応しない)。] [0033] 抗体またはポリペプチドと「特異的に結合」または「優先的に結合」するエピトープ(本明細書中で互換性があるように使用される)とは、当分野で十分に理解されている用語であり、そのような特異的または優先的な結合を決定する方法も、当分野で周知である。分子は、別の細胞または物質と比較して、特定の細胞または物質とより頻繁に、より迅速に、より長く持続しておよび/またはより高い親和性で反応または会合する場合に、「特異的結合」または「優先的結合」を示すとされる。抗体は、他の物質と比較してより高い親和性、結合力、より迅速に、および/またはより長く持続して結合する場合に、標的と「特異的に結合」または「優先的に結合」する。また、この定義を読むことによって、たとえば、第1の標的と特異的または優先的に結合する抗体(または部分もしくはエピトープ)は、第2の標的と特異的または優先的に結合しても、しなくてもよいことも理解されよう。したがって、「特異的結合」または「優先的結合」には、必ずしも排他的な結合を必要としない(ただし、含まれることができる)。一般に、必ずしもではないが、結合への言及は、優先的な結合を意味する。] [0034] 用語「ポリペプチド」、「オリゴペプチド」、「ペプチド」および「タンパク質」とは、本明細書中で互換性があるように使用され、任意の長さのアミノ酸のポリマーをいう。ポリマーは直鎖状または分枝状であってよく、修飾されたアミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断されてもよい。また、この用語には、天然にまたは介入によって、たとえば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、または任意の他の操作もしくは修飾、たとえば標識構成要素とのコンジュゲーションによって修飾されたアミノ酸ポリマーも包含される。また、この定義には、たとえば、1つまたは複数のアミノ酸の類似体(たとえば非天然アミノ酸などが含まれる)、および当分野で知られている他の修飾を含有するポリペプチドも含まれる。本発明のポリペプチドは抗体に基づいているため、ポリペプチドは、単鎖または会合した鎖として存在できることを理解されたい。] [0035] 本明細書中で互換性があるように使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸」とは、任意の長さのヌクレオチドのポリマーをいい、DNAおよびRNAが含まれる。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、修飾されたヌクレオチドもしくは塩基、および/またはその類似体、または、DNAまたはRNAポリメラーゼによってポリマー内に取り込まれることができる任意の物質であることができる。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチドおよびその類似体などの、修飾されたヌクレオチドを含み得る。存在する場合は、ヌクレオチド構造への修飾は、ポリマーをアセンブリする前または後に与え得る。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド構成要素によって中断され得る。ポリヌクレオチドは、標識構成要素とのコンジュゲーションなどによって、重合後にさらに修飾し得る。他の種類の修飾には、たとえば、「caps」、天然に存在するヌクレオチドのうちの1つまたは複数を類似体で置換すること、ヌクレオチド間修飾、たとえば、非荷電連結(たとえば、ホスホン酸メチル、リン酸トリエステル、ホスホアミデート、カルバメートなど)および荷電連結(たとえば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)を用いたもの、ペンダント部分を含有するもの、たとえば、タンパク質(たとえば、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチド、ply−L−リシンなど)、インターカレーター(たとえば、アクリジン、ソラレンなど)を有するもの、キレート剤(たとえば、金属、放射性金属、ホウ素、酸化金属など)を含有するもの、アルキル化剤を含有するもの、修飾された連結を有するもの(たとえばαアノマー核酸など)、ならびに非修飾形態のポリヌクレオチドが含まれる。さらに、糖中に通常存在するヒドロキシル基のいずれかを、たとえば、ホスホン酸基、リン酸基によって置き換える、標準の保護基によって保護する、または活性化させて追加のヌクレオチドとのさらなる連結を調製する、もしくは固体担体とコンジュゲートさせてもよい。5’および3’末端OHは、リン酸化するか、またはアミンもしくは1〜20個の炭素原子の有機キャップ基部分で置換することができる。他のヒドロキシルも、標準の保護基に誘導体化してもよい。また、ポリヌクレオチドは、たとえば、2’−O−メチル−、2’−O−アリル、2’−フルオロ−または2’−アジド−リボース、炭素環糖類似体、α−アノマー糖、エピマー糖、たとえばアラビノース、キシロースまたはリキソース、ピラノース糖、フラノース糖、セドヘプツロース、非環状類似体および脱塩基ヌクレオシド類似体、たとえばメチルリボシドを含めた、当分野で一般に知られているリボースまたはデオキシリボース糖の類似体も含有することができる。1つまたは複数のリン酸ジエステル連結を代替の連結基によって置き換えてもよい。これらの代替連結基には、それだけには限定されないが、リン酸がP(O)S(「チオエート」)、P(S)S(「ジチオエート」)、「(O)NR2(「アミデート」)、P(O)R、P(O)OR’、COまたはCH2(「ホルムアセタール」)によって置き換えられている実施形態が含まれる[式中、それぞれのRまたはR’は、独立して、エーテル(−O−)連結、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアラルジルを含有していてもよい、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル(1〜20個のC)である]。ポリヌクレオチド中のすべての連結は同一である必要はない。前述の説明は、RNAおよびDNAを含めた本明細書中で言及するすべてのポリヌクレオチドに当てはまる。] [0036] 抗体の「可変領域」とは、単独でまたは組み合わせた、抗体軽鎖の可変領域または抗体重鎖の可変領域をいう。重鎖および軽鎖の可変領域は、それぞれ、超可変領域としても知られる3つの相補性決定領域(CDR)によって結合された4つのフレームワーク領域(FR)からなる。それぞれの鎖中のCDRは、FRによって非常に近位に一緒に保たれ、他方の鎖からのCDRと共に、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。CDRを決定する少なくとも2つの技術が存在する:(1)異種間の配列可変性に基づいた手法(すなわち、Kabat他、Sequences of Proteins of Immunological Interest、(第5版、1991、National Institutes of Health、Bethesda MD))、および(2)抗原−抗体複合体の結晶学的研究に基づいた手法(Chothia他、(1989)Nature、342:877、Al−lazikani他、(1997)J.Molec.Biol.273:927〜948))。本明細書中で使用するCDRとは、いずれかの手法または両方の手法の組合せによって定義されたCDRを指し得る。] [0037] 抗体の「定常領域」とは、単独でまたは組み合わせた、抗体軽鎖の定常領域または抗体重鎖の定常領域をいう。] [0038] 本明細書中で使用する「抗CGRP拮抗抗体」(「抗CGRP抗体」と互換性があるように呼ばれる)とは、CGRPと結合してCGRPの生物活性および/または下流経路を阻害することができる抗体をいう。抗CGRP拮抗抗体には、CGRPの生物活性を遮断し、それに拮抗し、それを抑制しまたは減少(顕著なものが含まれる)させる抗体が包含される。本発明の目的のために、用語「抗CGRP拮抗抗体」には、CGRP自体、CGRPの生物活性、または生物活性の結果が、任意の有意義な度合で実質的に無効化、低下、または中和される、すべての既に同定した用語、表題、ならびに機能的状態および特徴が包含されることを明確に理解されたい。抗CGRP拮抗抗体の例を本明細書中に提供する。] [0039] 本明細書中で使用する「実質的に純粋」とは、少なくとも50%純粋(すなわち、汚染物質を含まない)、より好ましくは少なくとも90%純粋、より好ましくは少なくとも95%純粋、より好ましくは少なくとも98%純粋、より好ましくは少なくとも99%純粋な物質をいう。] [0040] 「宿主細胞」には、ポリヌクレオチド挿入物を取り込ませるためのベクターのレシピエントとなることができる、またはそうであった、個々の細胞または細胞培養物が含まれる。宿主細胞には単一の宿主細胞の子孫が含まれ、子孫は、天然、偶発的、または意図的な突然変異により、必ずしも元の親細胞と完全に同一(形態学またはゲノムDNA補体で)ではない場合がある。宿主細胞には、本発明のポリヌクレオチドを用いてin vivoで形質移入した細胞が含まれる。] [0041] 本明細書中で使用する「治療」とは、有益または所望の臨床的結果を得るための手法である。本発明の目的のために、有益または所望の臨床的結果には、それだけには限定されないが、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の任意の態様の改善または緩和のうちの1つまたは複数が含まれる。本発明の目的のために、有益または所望の臨床的結果には、それだけには限定されないが、疼痛および/または炎症性疼痛に関連する症状の重篤度の軽減、緩和のうちの1つまたは複数が含まれる。] [0042] 「有効量」の薬物、化合物、または医薬組成物とは、疼痛感覚の緩和または減少などの臨床的結果を含めた有益または所望の結果をもたらすために十分な量である。有効量は、1つまたは複数の投与で投与することができる。本発明の目的のために、有効量の薬物、化合物、または医薬組成物とは、炎症性疼痛または炎症性疼痛に関連する症状の治療、寛解、強度の減少および/または予防に十分な量である。臨床的な状況で理解されるように、有効量の薬物、化合物、または医薬組成物は、別の薬物、化合物、または医薬組成物と併せてまたは併せずに達成し得る。したがって、「有効量」とは、1つまたは複数の治療剤の投与の状況で考慮してもよく、1つまたは複数の他の薬剤と併せて望ましい結果が達成され得るまたは達成される場合は、単一の薬剤を有効量で与えることを考慮し得る。] [0043] 一実施形態では、本明細書中で「用に調製した」とは、医薬品が、末梢投与での使用に適切にパッケージおよび/または表示した単位用量などの形態であることを意味する。] [0044] 炎症性疼痛および/または炎症性疼痛に関連する症状の「発生率の減少」とは、重篤度の減少(これらの状態に一般に使用されている他の薬物および/または治療の必要性および/または量(たとえばそれへの曝露)の減少が含まれることができる)、持続期間、および/または頻度のいずれかを意味する。] [0045] 炎症性疼痛および/または炎症性疼痛に関連する症状を「寛解」とは、抗CGRP拮抗抗体を投与しない場合と比較した、1つまたは複数の炎症性疼痛の症状および/または炎症性疼痛に関連する症状の軽減または改善を意味する。また、「寛解」には、症状の持続期間の短縮または減少も含まれる。] [0046] 炎症性疼痛および/または炎症性疼痛に関連する症状を「和らげる」とは、本発明による抗CGRP拮抗抗体で治療した個体または個体集団における、炎症性疼痛の1つまたは複数の望ましくない臨床徴候の程度の軽減を意味する。] [0047] 本明細書中で使用する、炎症性疼痛の発生を「遅延させること」とは、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛に関連する症状の進行を先送りにする、妨害する、遅らせる、減速させる、安定にする、および/または延期することを意味する。この遅延は、病歴および/または治療する個体に応じて、様々な時間の長さであることができる。当業者には明らかなように、十分または有意な遅延には、個体が炎症性疼痛を発生しないという点で、事実上、予防が包含されることができる。症状の発生を「遅延させる」方法とは、方法を使用しない場合と比較して、所定のタイムフレーム内で症状が発生する確率を減少させる、および/または所定のタイムフレーム内で症状の程度を減少させる方法である。そのような比較は、典型的には、統計的に有意な数の対象を用いた臨床的研究に基づいている。] [0048] 「生体試料」には、個体から得た様々な試料種が包含され、診断または監視アッセイで使用することができる。この定義には、血液および生物学的起源の他の液体試料、生検標本または組織培養物もしくはそれに由来する細胞、およびその子孫などの固体組織試料が包含される。また、この定義には、その獲得後に任意の様式で、たとえば、試薬を用いた処理、可溶化、またはタンパク質もしくはポリヌクレオチドなどの特定の構成要素について濃縮、または、切片作製のための半固体または固形物マトリックスへの包埋によって操作した試料も含まれる。用語「生体試料」には臨床的試料が包含され、また、培養中の細胞、細胞上清、細胞溶解液、血清、血漿、生体液、および組織試料も含まれる。] [0049] 「個体」または「対象」とは、脊椎動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトである。哺乳動物には、それだけには限定されないが、家畜(ウシなど)、スポーツ動物、ペット(ネコ、イヌおよびウマなど)、霊長類、マウスならびにラットが含まれる。] [0050] 本明細書中で使用する「ベクター」とは、1つまたは複数の目的の遺伝子または配列を宿主細胞中に送達し、好ましくは発現させることができる構築体を意味する。ベクターの例には、それだけには限定されないが、ウイルスベクター、裸DNAまたはRNA発現ベクター、プラスミド、コスミドまたはファージベクター、陽イオン縮合剤と会合したDNAまたはRNA発現ベクター、リポソーム内にカプセル封入したDNAまたはRNA発現ベクター、および産生細胞などの特定の真核細胞が含まれる。] [0051] 本明細書中で使用する「発現制御配列」とは、核酸の転写を指示する核酸配列を意味する。発現制御配列は、構成的もしくは誘導性プロモーターなどのプロモーター、またはエンハンサーであることができる。発現制御配列は、転写させる核酸配列に作動可能に連結している。] [0052] 本明細書中で使用する「薬学的に許容できる担体」には、活性成分と組み合わせた場合に、成分が生物活性を保持することを可能にし、対象の免疫系と非反応性である、任意の物質が含まれる。例には、それだけには限定されないが、標準の医薬担体のいずれか、たとえば、リン酸緩衝溶液、水、油/水乳濁液などの乳濁液、および様々な種類の湿潤剤が含まれる。エアロゾルまたは非経口投与用の好ましい希釈剤は、リン酸緩衝溶液または通常(0.9%)生理食塩水である。そのような担体を含む組成物は、周知の慣用方法によって配合する(たとえば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、A.Gennaro編、Mack Publishing Co.、Easton,PA、1990、およびRemington、The Science and Practice of Pharmacy、第20版、Mack Publishing、2000を参照)。] [0053] 本明細書中で使用する用語「末梢投与した」とは、物質、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体を送達する経路をいい、特に、これは、中枢でない、脊髄でない、くも膜下腔内でない、CNSに直接送達しないことを意味する。この用語は、直前に記載したもの以外の投与経路をいい、経口、舌下、頬側、外用、直腸、吸入、経皮、皮下、静脈内、動脈内、筋肉内、心臓内、骨内、皮内、腹腔内、経粘膜、経膣、硝子体内、関節内、関節周囲、局所または皮膚上である経路が含まれる。] [0054] 本明細書中で使用する用語「末梢に作用する」とは、物質、化合物、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体の作用部位をいい、前記部位は、中枢神経系とは対照的に末梢神経系内であり、前記化合物、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、末梢投与した場合に、障壁を通ってCNSおよび脳に到達することができないことによって制限されるといわれる。用語「中枢侵入性」とは、物質が障壁を通って脳またはCNSに到達することができることをいう。] [0055] 本明細書中で使用する用語「Koff」とは、抗体の、抗体/抗原複合体からの解離速度定数をいうことを意図する。] [0056] 本明細書中で使用する用語「Kd」とは、抗体−抗原の相互作用の解離定数をいうことを意図する。] [0057] 本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療するための医薬品、ならびに個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療するための方法を対象とする。] [0058] 第1の態様では、本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療する医薬品を製造するための、抗CGRP拮抗抗体の使用であって、末梢投与用に医薬品を調製するか、または医薬品を末梢投与する使用を提供する。] [0059] 第2の態様では、本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の予防および/または治療で使用するための抗CGRP拮抗抗体であって、末梢投与用に調製するか、または末梢投与する抗体を提供する。] [0060] 第3の態様では、本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の発生または進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、または遅延させる、医薬品を製造するための抗CGRP拮抗抗体の使用であって、末梢投与用に医薬品を調製するか、または医薬品を末梢投与する使用を提供する。この態様の代替方法では、本発明は、炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の発生または進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、または遅延させるために使用する抗CGRP拮抗抗体であって、末梢投与用に調製するか、または末梢投与する抗体を提供する。] [0061] 第4の態様では、本発明は、有効量の抗CGRP拮抗抗体を個体に末梢投与することを含む、個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療する方法を提供する。] [0062] 第5の態様では、本発明は、有効量の抗CGRP拮抗抗体を個体に末梢投与することを含む、個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状の発生または進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、または遅延させる方法を提供する。] [0063] 本発明の好ましい実施形態によれば、個体は、好ましくは哺乳動物、たとえば、ウマ、ネコもしくはイヌなどのコンパニオンアニマルまたはヒツジ、ウシもしくはブタなどの家畜である。最も好ましくは、哺乳動物はヒトである。] [0064] 本発明の好ましい実施形態によれば、経口、舌下、頬側、外用、直腸、吸入、経皮、皮下、静脈内、動脈内、筋肉内、心臓内、骨内、皮内、腹腔内、経粘膜、経膣、硝子体内、関節内、関節周囲、局所または皮膚上の投与用に医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体を調製する。] [0065] さらなる好ましい実施形態によれば、炎症性疼痛が発生する前および/またはその間および/またはその後での末梢投与用に医薬品を調製する。] [0066] 一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、投与後に末梢に作用する。一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、中枢、脊髄またはくも膜下腔内に投与しない。] [0067] 本発明の好ましい実施形態によれば、炎症性疼痛は関節痛であり、これは関節リウマチ疼痛または骨関節炎疼痛であり得る。好ましくは、炎症性疼痛は骨関節炎疼痛である。] [0068] 本発明の使用および方法は、骨関節炎を患っている個体において物理的機能を向上させるため、および/または骨関節炎を患っている個体において硬直を改善させるためであり得る。] [0069] 関節リウマチ疼痛の診断または評価は、当分野で十分に確立されている。評価は、様々な疼痛スケールを用いた患者の疼痛の特徴付けなど、当分野で知られている測度に基づいて行い得る。たとえば、Katz他、Surg Clin North Am.(1999)79(2):231〜52、Caraceni他、J Pain Symptom Manage(2002)23(3):239〜55を参照されたい。また、米国リウマチ学会(American College of Rheumatology)(ACR)(Felson他、Arthritis and Rheumatism(1993)36(6):729〜740)、健康状態質問表(Health Assessment Questionnaire)(HAQ)(Fries他、(1982)J.Rheumatol.9:789〜793)、パウルス(Paulus)スケール(Paulus他、Arthritis and Rheumatism(1990)33:477〜484)、および関節炎影響測度スケール(Arthritis Impact Measure Scale)(AIMS)(Meenam他、Arthritis and Rheumatology(1982)25:1048〜1053)などの、病状を測定するための一般的に使用されているスケールも存在する。] [0070] 一実施形態では、関節リウマチ疼痛および/または関節リウマチ疼痛の症状の発生または進行の寛解、制御、発生率の減少、または遅延は、ACR、HAQおよびAIMSのうちの1つまたは複数によって測定する。] [0071] 骨関節炎疼痛の診断または評価も、当分野で十分に確立されている。評価は、様々な疼痛スケールを用いた患者の疼痛の特徴付けなど、当分野で知られている測度に基づいて行い得る。たとえば、Katz他、Surg Clin North Am.(1999)79(2):231〜52、Caraceni他、J Pain Symptom Manage(2002)23(3):239〜55を参照されたい。たとえば、WOMAC異所運動疼痛スケール(疼痛、硬直、および物理的機能が含まれる)および100mm視覚的アナログスケール(VAS)を用いて、疼痛を評価し、治療に対する応答を評価し得る。] [0072] 一実施形態では、骨関節炎疼痛および/または骨関節炎疼痛の症状の発生または進行の寛解、制御、発生率の減少、または遅延は、WOMAC異所運動疼痛スケールおよびVASのうちの1つまたは複数によって測定する。] [0073] 本発明の好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体はCGRPと結合し、より好ましくは、CGRPと結合して、CGRP受容体と結合するCGRPの能力を阻害する。好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、ヒトおよびげっ歯類のCGRP、好ましくはヒトおよびラットのCGRPの両方と結合する。より好ましくは、抗体はヒトCGRPと結合し、さらに好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、ヒトα−CGRPまたはヒトα−CGRPおよび/もしくはβ−CGRPと結合する。最も好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、以下の機能的特徴:(a)CGRPと結合すること、(b)CGRPとその受容体(複数可)との結合を遮断すること、(c)cAMP活性化を含めたCGRP受容体の活性化を遮断または低下させること、(d)受容体結合および/またはCGRPに対する細胞応答の誘発などの、CGRPシグナル伝達によって媒介される下流経路を含めた、CGRPの生物活性を、阻害、遮断、抑制しまたは減少させること、(e)炎症性疼痛の任意の態様を予防、寛解、または治療すること、(f)CGRPのクリアランスを増加させること、ならびに(g)CGRPの合成、産生または放出を阻害する(減少させる)ことのうちいずれか1つまたは複数を示す抗体である。] [0074] G1およびG2を含めた本発明の抗体は、CGRPと結合して、たとえば血清中におけるその生物学的利用能を除去することで、CGRPがその受容体に接近すること、下流の細胞応答ならびに紅斑および血管拡張などのCGRPの生物学的効果を防止することが知られている。] [0075] 本発明のさらなる好ましい実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、CGRPの断片、より好ましくはCGRPの断片および完全長のCGRPと結合する。好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、CRGPのC末端領域または断片と結合する。CRGPのC末端領域または断片は、好ましくは、CGRPのアミノ酸19〜37もしくは25〜37もしくは29〜37、または30〜37、あるいは31〜37を含む。さらなる実施形態では、CRGPのC末端領域または断片は、好ましくは、CGRPのアミノ酸32〜37、最も好ましくは33〜37を含む。好ましくは、CGRPは、α−CGRPまたはβ−CGRPのどちらかであり、さらに好ましくはヒトまたはげっ歯類であり、さらに好ましくはヒトまたはラットであり、より好ましくはヒトであり、さらに好ましくはヒトのα−CGRPまたはβ−CGRPであり、最も好ましくはヒトα−CGRPである。] [0076] 本発明のさらなる好ましい実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列GSKAFと特異的に結合する。好ましくは、CGRPの配列GSKAFは、好ましくは位置33〜37の、抗CGRP拮抗抗体が結合するエピトープであり、最も好ましくは、配列は、好ましくはCGRPの位置33〜37の、末端がCGRPのアミノ酸G33およびF37によって定義されている、Xが任意のアミノ酸であることができるGXXXFである。] [0077] 一実施形態では、本発明は、CGRPのアミノ酸G33〜F37によって定義されるエピトープと特異的に結合する抗CGRP拮抗抗体を提供する。抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列GSKAFによって定義されるエピトープと特異的に結合し得る。一実施形態では、本発明は、本発明の様々な態様に定義されている使用および方法における、そのような抗体の使用を提供する。] [0078] 一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、CGRP受容体の活性化を阻害または予防する。好ましくは、抗CGRP抗体は、0.0001(0.1nM)〜500μMのIC50を有する。一部の好ましい実施形態では、IC50は、in vitro結合アッセイで測定して、0.0001μMから、250μM、100μM、50μM、10μM、1μM、500nM、250nM、100nM、50nM、20nM、15nM、10nM、5nM、1nM、もしくは0.5nMのいずれかまたはほぼその値である。一部のさらなる好ましい実施形態では、IC50は、in vitro結合アッセイで測定して、500pM、または100pM、または50pMのいずれかより小さい。さらにより好ましい実施形態では、IC50は1.2nMまたは31nMである。] [0079] さらなる好ましい実施形態では、使用する抗CGRP拮抗抗体は、CGRPもしくはCGRPの断片、またはCGRPの断片および完全長のCGRP、好ましくはCRGPのC末端領域もしくは断片、好ましくは(CGRPのアミノ酸19〜37もしくは25〜37もしくは29〜37または30〜37、あるいは31〜37を含む)CRGPのC末端領域もしくは断片との結合について、本明細書中で上述した抗体と競合することができる。さらなる実施形態では、CRGPのC末端領域または断片は、好ましくは、CGRPのアミノ酸32〜37、最も好ましくは33〜37を含む。] [0080] さらなる好ましい実施形態では、本発明で使用する抗CGRP拮抗抗体またはその抗原結合部分は、 (a)好ましくはαまたはβ、好ましくはβ、より好ましくはげっ歯類またはヒト、最も好ましくはヒトである、CGRPもしくはCGRPの断片、またはCGRPの断片および完全長のCGRP、好ましくはCRGPのC末端領域もしくは断片、好ましくは(CGRPのアミノ酸19〜37もしくは25〜37もしくは29〜37または30〜37、あるいは31〜37、好ましくはアミノ酸32〜37、最も好ましくは33〜37を含む)CGPRのC末端領域もしくは断片と結合すること、 (b)エピトープ配列GSKAF、好ましくは(a)に定義したCGRPのアミノ酸位置33〜37と、より好ましくはXが任意のアミノ酸である配列GXXXF、好ましくは(a)に定義したCGRPのアミノ酸位置33〜37のGXXXFと結合すること、 (c)実質的に同じKdおよび/または実質的に同じKoffで(a)または(b)に記載のように結合すること、および/または (d)好ましくはαまたはβ、好ましくはβ、より好ましくはげっ歯類またはヒト、最も好ましくはヒトである、CGRPと結合してCGRPの生物活性および/または下流経路を阻害/それに拮抗すること について、本明細書中で上述した抗CGRP拮抗抗体、特に本明細書中に記載したG1またはG2と競合することができる。] [0081] 抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、0.000001μM(0.001nM)または0.00001μM(0.01nM)〜500μMの結合親和性(Kd)でCGRP、CGRPの領域またはCGRPの断片と結合する。一部の好ましい実施形態では、結合親和性(Kd)は、in vitro結合アッセイで測定して、0.000001μMまたは0.00001μMから、250μM、100μM、50μM、10μM、1μM、500nM、250nM、100nM、50nM、20nM、15nM、10nM、5nM、1nM、0.5nM、1nM、0.05nM、もしくは0.01nM、0.005nM、0.001nMのいずれかの間、またはほぼその値である。一部のさらなる好ましい実施形態では、結合親和性(Kd)は、in vitro結合アッセイで測定して、500pM、または100pM、50pM、または10pM、5pM、1pMのいずれかより小さい。さらにより好ましい実施形態では、結合親和性(Kd)は0.04nMまたは16nMである。] [0082] 本発明で使用する抗CGRP拮抗抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、抗体断片(たとえば、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、Fc、ScFvなど)、キメラ抗体、二重特異性抗体、ヘテロコンジュゲート抗体、単鎖(ScFv)抗体、その突然変異体、抗体の一部分を含む融合タンパク質(たとえばドメイン抗体)、ヒト化抗体、ならびに、抗体のグリコシル化変異体、抗体のアミノ酸配列変異体、および共有的に修飾された抗体を含めた、所要の特異性の抗原認識部位を含む、免疫グロブリン分子の任意の他の改変された立体配置の群から選択され得る。抗CGRP拮抗抗体は、マウス、ラット、ヒト、または任意の他の起源であり得る(キメラまたはヒト化抗体が含まれる)。一部の実施形態では、抗CGRP拮抗抗体はヒト化されていてよいが、より好ましくはヒトである。好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は単離されている、さらに好ましくは実質的に純粋である。抗CGRP拮抗抗体が抗体断片である場合は、断片は、好ましくは、元の抗体の機能的特徴、すなわち、上記機能的特徴に記載したCGRP結合および/または拮抗活性を保持している。] [0083] 抗CGRP拮抗抗体の例は当分野で知られている。したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、本発明で使用する抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、(i)WO2007/054809号、(ii)WO2007/076336号、(iii)Tan他、Clin.Sci.(Lond).89:565〜73、1995、(iv)Sigma(Missouri,US)、製品番号C7113(クローン#4901)、(v)Plourde他、Peptides、14:1225〜1229、1993のいずれかに一般にもしくは具体的に開示されている抗CGRP抗体、または、 (a)前記抗体の断片(たとえば、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、Fc、ScFvなど)、 (b)前記抗体の軽鎖、 (c)前記抗体の重鎖、 (d)前記抗体の軽鎖および/もしくは重鎖からの1つもしくは複数の可変領域、 (e)前記抗体の1つもしくは複数のCDR(1、2、3、4、5もしくは6個のCDR)、 (f)前記抗体の重鎖からのCDR H3、 (g)前記抗体の軽鎖からのCDR L3、 (h)前記抗体の軽鎖からの3つのCDR、 (i)前記抗体の重鎖からの3つのCDR、 (j)前記抗体の軽鎖からの3つのCDRおよび重鎖からの3つのCDR、 (k)(a)〜(j)のうちの任意の1つもしくは複数 を含む、もしくはそれからなるものである。] [0084] 本発明の好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は抗体G2または抗体G1である。本発明の最も好ましい実施形態によれば、使用する抗CGRP拮抗抗体は、特許出願WO2007/054809号に具体的に開示されている抗CGRP抗体G1であるか、または、WO2007/054809号の表6に示されるその変異体を含み、また、G1と機能的に等価な抗体、すなわち、その機能的特徴、たとえば、CRGPの結合または拮抗活性に顕著な影響を与えない、アミノ酸残基の保存的置換またはアミノ酸の1つもしくは複数の欠失もしくは付加を含む抗体、ならびに活性および/または結合が増強または低下した変異体も含まれる。本明細書中で使用する用語「G1」および「抗体G1」とは、互換性があるように使用され、特許出願WO2007/054809号に開示されている、受託番号ATCCPTA−6867およびATCC PTA−6866を有する発現ベクターによって産生された抗体をいう。] [0085] 本発明のさらなる実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は、(a)抗体G1またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(b)抗体G1の断片もしくは領域またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(c)抗体G1の軽鎖またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(d)抗体G1の重鎖またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(e)抗体G1の軽鎖および/もしくは重鎖からの1つもしくは複数の可変領域またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(f)抗体G1の1つもしくは複数のCDR(1、2、3、4、5もしくは6個のCDR)またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(g)抗体G1の重鎖からのCDR H3またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(h)抗体G1の軽鎖からのCDR L3またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(i)抗体G1の軽鎖からの3つのCDRまたはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(j)抗体G1の重鎖からの3つのCDRまたはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、(k)抗体G1の軽鎖からの3つのCDRおよび/もしくは重鎖からの3つのCDRまたはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体、ならびに(l)(b)〜(k)のうちの任意の1つを含む抗体から選択されるポリペプチドを含む、またはそれからなる。また、本発明は、上記のうちの任意の1つまたは複数を含むポリペプチドも提供する。一部の実施形態では、少なくとも1、2、3、4、5、または6個のCDRは、G1の少なくとも1、2、3、4、5もしくは6個のCDRまたはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体と、少なくとも約85%、86%、87%、88%、89%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一である。] [0086] CDR領域の決定は、十分に当業者の能力範囲内にある。一部の実施形態では、CDRは、カバットおよびコチアCDRの組合せであることができることを理解されよう。一部の実施形態では、CDRはカバットCDRである。他の実施形態では、CDRはコチアCDRである。] [0087] 抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、抗体G1の断片もしくは領域(たとえば、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、Fc、ScFvなど)またはWO2007/054809号の表6に示されるその変異体を含む、またはそれからなる。好ましくは、前記断片または領域は、抗CGRP拮抗抗体の機能的特徴、たとえば、CGRPの結合活性および/または拮抗活性を有し、抗体G1の軽鎖および/もしくは重鎖からの1つもしくは複数の可変領域、または軽鎖および/もしくは重鎖からの1つもしくは複数のCDRを含有する、軽鎖、重鎖、断片のうちの1つまたは複数を含む、またはそれからなる。] [0088] 本発明のさらなる好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は、特許出願WO2007/076336号の、配列番号28〜32からなる群から選択される配列を有するペプチドを含む、軽鎖可変領域LCVRおよび/または配列番号34〜38からなる群から選択される配列を有するペプチドを含む、重鎖可変領域HCVRを含む。] [0089] さらに好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、特許出願WO2007/076336号の表1に示される配列番号のLCVRポリペプチドを含み、特許出願WO2007/076336号の表1に示される配列番号のHCVRポリペプチドをさらに含む。] [0090] 本発明のさらなる実施形態によれば、使用する抗CGRP拮抗抗体は、特許出願WO2007/076336号の配列番号8〜13からなる群から選択される軽鎖CDR(CDRL)および/または配列番号14〜22からなる群から選択される重鎖CDR(CDRH)を含む。] [0091] 特許出願WO2007/076336号の抗CGRP拮抗抗体を作製および単離する方法、ならびにそのCGRP結合および拮抗剤の特徴付けを実証するデータは、特許出願WO2007/076336号に記載されている。] [0092] 好ましくは、本発明で使用する抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列が、本明細書中に提示する配列番号1または配列番号19と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%同一であるVHドメインを含む。] [0093] 好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列が、本明細書中に提示する配列番号2または配列番号20と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%同一であるVLドメインを含む。] [0094] 抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、アミノ酸配列が、本明細書中に提示する配列番号1および2または配列番号19および20と、それぞれ少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%同一であるVHドメインおよびVLドメインを含む。] [0095] 好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列が本明細書中に提示する配列番号1と少なくとも90%同一であるVHドメインおよびアミノ酸配列が配列番号2と少なくとも90%同一であるVLドメインを含む。] [0096] あるいは、抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、アミノ酸配列が本明細書中に提示する配列番号19と少なくとも90%同一であるVHドメインおよびアミノ酸配列が配列番号20と少なくとも90%同一であるVLドメインを含む。] [0097] 抗CGRP拮抗抗体は、好ましくは、(a)配列番号3または21に記載のCDRH1、(b)配列番号4または22に記載のCDR H2、(c)配列番号5または23に記載のCDR H3、(d)配列番号6または24に記載のCDR L1、(e)配列番号7または25に記載のCDR L2、(f)配列番号8または26に記載のCDR L3、ならびに(g)WO2007/054809号の表6に示されるCDR L1、CDR L2およびCDR H2の変異体からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含む。] [0098] 本発明の好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体の重鎖定常領域は、IgG、IgM、IgD、IgA、およびIgEなどの任意の種類の定常領域、ならびにIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4などの任意のアイソタイプからのものであり得る。] [0099] さらに好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、ATCC受託番号PTA−6867を有する発現ベクターによって産生された重鎖を含む。さらに好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、ATCC受託番号PTA−6866を有する発現ベクターによって産生された軽鎖を含む。さらに好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、ATCC受託番号PTA−6867およびPTA−6866を有する発現ベクターによって産生される。] [0100] 好ましくは、本発明で使用する抗CGRP拮抗抗体は、本明細書中で定義する抗体G1または抗体G2である。] [0101] 本発明のさらなる実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は、たとえばWO2007/054809号に記載されている、修飾された定常領域を含む。好ましくは、修飾された定常領域は、補体媒介性の溶解を始動しない、抗体依存性細胞媒介性細胞毒性(ADCC)を刺激しない、ミクログリアを活性化しないように、部分的に免疫学的に不活性を含めて免疫学的に不活性である。好ましくは、修飾された定常領域は、これらの活性のうちの1つまたは複数が減少している。最も好ましくは、定常領域は、Eur.J.Immunol.(1999)29:2613〜2624、PCT出願PCT/GB99/01441号、および/またはUK特許出願第9809951.8号に記載のように修飾されている。本発明の好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は、A330、P331からS330、S331(アミノ酸の番号付けは野生型IgG2配列を参照)の突然変異を含むヒト重鎖IgG2定常領域を含む。Eur.J.Immunol.(1999) 29:2613〜2624。] [0102] 特許出願WO2007/054809号の抗CGRP拮抗抗体を作製および単離する方法、ならびにそのCGRP結合および拮抗剤の特徴付けを実証するデータは、特許出願WO2007/054809号に記載されている。前記特許出願の配列番号1〜14の配列は、本明細書中でそれぞれ配列番号1〜14として提供する。] [0103] 本発明のさらなる実施形態によれば、1週間に1〜7回、さらに好ましくは1カ月に1〜4回、さらに好ましくは6カ月の期間中に1〜6回、さらに好ましくは1年間に1〜12回末梢投与するために医薬品を調製する。好ましくは、1日1回、2、3、4、5もしくは6日毎に1回、週1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、月1回、2カ月毎に1回、3カ月毎に1回、4カ月毎に1回、5カ月毎に1回、6カ月毎に1回、7カ月毎に1回、8カ月毎に1回、9カ月毎に1回、10カ月毎に1回、11カ月毎に1回または年1回から選択される期間で末梢投与するために医薬品を調製する。好ましい実施形態によれば、経口、舌下、頬側、外用、直腸、吸入、経皮、皮下、静脈内、動脈内もしくは筋肉内、心臓内投与、骨内、皮内、腹腔内、経粘膜、経膣、硝子体内、皮膚上、関節内、関節周囲または局所のうちの1つまたは複数から選択される経路によって末梢投与するために医薬品を調製する。] [0104] 本発明のさらなる実施形態によれば、0.1〜200mg/mlの抗体濃度、好ましくは、約0.1、または0.1から、0.5、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190もしくは200mg/mlのいずれか1つ+/−10%の誤差またはほぼその濃度、最も好ましくは50mg/mlで、末梢投与用に医薬品を調製する。] [0105] 本発明のさらなる実施形態によれば、0.1〜200mg/体重1kgの抗体濃度、好ましくは、約0.1、または0.1から、0.5、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190もしくは200mg/体重1kgのいずれか1つ+/−10%の誤差またはほぼその濃度、最も好ましくは10mg/kgで、末梢投与用に医薬品を調製する。] [0106] 本発明の好ましい実施形態によれば、抗CGRP拮抗抗体は、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146、148、150、152、154、156、158、160、162、164、166、168、170、172、174、176、178、180、182、184、186、188、190、192、194、196、198、200、202、204、206、208または210日間+/−1日のいずれか1つより長い、さらに好ましくは、7、8、9、10、11、または12カ月のいずれか1つより長いin vivo半減期を有する。] [0107] 好ましくは、抗CGRP拮抗抗体は、6日間より長いin vivo半減期を有する。] [0108] 本発明のさらなる好ましい実施形態、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、中枢神経系および/または認知障害の効果を生じない。好ましくは、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、健忘症、錯乱、離人症、感覚鈍麻、異常思考、閉口障害、回転性眩暈、アカシジア、アパシー、運動失調、口囲錯感覚、CNS刺激、情緒不安定、多幸症、幻覚、敵意、知覚過敏、多動、筋緊張低下、協調運動障害、性欲増加、躁病反応、筋クローヌス、神経痛、神経障害、精神病、癲癇発作、異常発語、昏迷、自殺念慮、眩暈、傾眠、不眠症、不安、振戦、鬱病または錯感覚のうちの任意の1つまたは複数を誘発しない。最も好ましくは、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、運動協調性または注意力の機能障害を誘発しない。] [0109] 本発明のさらなる実施形態によれば、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、呼吸器、腎臓または胃腸管系の機能障害を生じない。] [0110] 本発明のさらなる実施形態によれば、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、物理的および/または心理学的な依存性の効果を生じない。好ましくは、医薬品および/または抗CGRP拮抗抗体は、オピエート、ベンゾジアゼピン、フェンシクリジン(PCP)、もしくはN−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体、またはCNS刺激剤に対する親和性を実証せず、また、鎮静性または多幸性の効果もまったく生じない。] [0111] 一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、投与後に、中枢疼痛感覚の発生または進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、または遅延させる。] [0112] 別の実施形態では、抗CGRP拮抗抗体の効果は、同じ炎症性疼痛のモデルにおけるNSAIDSおよび/またはオピエートの効果と等価および/またはそれより優れている。一実施形態では、抗CGRP拮抗抗体は、不応性の疼痛集団の治療に有用である。] [0113] 本発明のさらなる態様によれば、抗CGRP拮抗抗体を、1つまたは複数のさらなる薬理学的に活性のある化合物または薬剤、好ましくは炎症性疼痛の治療に有用な化合物または薬剤と組み合わせて、別々に、連続的にまたは同時に投与する、本発明の任意の他の態様による使用または方法を提供する。好ましくは追加の薬剤は、以下のうちの1つまたは複数から選択される: (i)オピオイド鎮痛剤、たとえば、モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、レボルファノール、レバロルファン、メサドン、メペリジン、フェンタニル、コカイン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、プロポキシフェン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィンまたはペンタゾシン、 (ii)非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、たとえば、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルシナル、エトドラク、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサル、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スリンダク、トルメチンもしくはゾメピラック、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、セレコキシブ、ロフェコキシブ、メロキシカム、JTE−522、L−745,337、NS398、またはその薬学的に許容できる塩、 (iii)バルビツレート鎮痛剤、たとえば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、タルブタール、チアミラールもしくはチオペンタールまたはその薬学的に許容できる塩、 (iv)鎮痛作用を有するベンゾジアゼピン、たとえば、クロルジアゼポキシド、クロラゼプ酸、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、テマゼパムもしくはトリアゾラムまたはその薬学的に許容できる塩、 (v)鎮痛作用を有するH1拮抗剤、たとえば、ジフェンヒドラミン、ピリラミン、プロメタジン、クロルフェニラミンもしくはクロルシクリジンまたはその薬学的に許容できる塩、 (vi)鎮痛剤、たとえば、グルテチミド、メプロバメート、メタカロンもしくはジクロラルフェナゾンまたはその薬学的に許容できる塩、 (vii)骨格筋弛緩剤、たとえば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモールもしくはオルフレナジンまたはその薬学的に許容できる塩、 (viii)NMDA受容体拮抗剤、たとえば、デキストロメトルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)もしくはその代謝物デキストロルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)、ケタミン、メマンチン、ピロロキノリンキノンまたはシス−4−(ホスホノメチル)−2−ピペリジンカルボン酸、またはその薬学的に許容できる塩、 (ix)α−アドレナリン作用剤、たとえば、ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジンまたは4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−5−(2−ピリジル)キナゾリン、 (x)三環系抗鬱剤、たとえば、デシプラミン、イミプラミン、アミトリプチリンまたはノルトリプチリン、 (xi)抗痙攣剤、たとえば、カルバマゼピンまたはバルプロエート、 (xii)タキキニン(NK)拮抗剤、特にNK−3、NK−2またはNK−1拮抗剤、たとえば、(αR,9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフトリジン−6−13−ジオン(TAK−637)、5−[[(2R,3S)−2−[(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル]メチル]−1,2−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MK−869)、ラネピタント、ダピタントまたは3−[[2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルアミノ]−2−フェニル−ピペリジン(2S,3S)、 (xiii)ムスカリン拮抗剤、たとえば、オキシブチン、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロスピウムまたはダリフェナシン、 (xiv)COX−2阻害剤、たとえば、セレコキシブ、ロフェコキシブまたはバルデコキシブ、 (xv)非選択的COX阻害剤(好ましくはGI保護を有するもの)、たとえばニトロフルルビプロフェン(HCT−1026)、 (xvi)コールタール鎮痛剤、特にパラセタモール、 (xvii)神経遮断剤、たとえばドロペリドール、 (xviii)バニロイド受容体作用剤(たとえばレシニフェラトキシン)または拮抗剤(たとえばカプサゼピン)、 (xix)β−アドレナリン作用剤、たとえばプロプラノロール、 (xx)局所麻酔剤、たとえばメキシレチン、 (xxi)コルチコステロイド、たとえばデキサメタゾン、 (xxii)セロトニン受容体作用剤または拮抗剤、 (xxiii)コリン作動性(ニコチン性)鎮痛剤、 (xxiv)Tramadol(商標)、 (xxv)PDEV阻害剤、たとえば、シルデナフィル、バルデナフィルまたはタダラフィル、 (xxvi)α−2−δリガンド、たとえば、ガバペンチンまたはプレガバリン、 (xxvii)カンナビノイド、ならびに (xxviii)抗鬱剤、たとえば、アミトリプチリン(Elavil)、トラゾドン(Desyrel)、およびイミプラミン(Tofranil)または抗痙攣剤、たとえば、フェニトイン(Dilantin)もしくはカルバマゼピン(Tegretol)。] [0114] 本発明のさらなる態様によれば、個体において、炎症性疼痛および/もしくは炎症性疼痛の症状を予防および/もしくは治療する、または炎症性疼痛および/もしくは炎症性疼痛の症状の発生もしくは進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、もしくは遅延させるための医薬組成物であって、抗CGRP拮抗抗体と薬学的に許容できる担体および/または賦形剤とを含み、末梢投与するために調製される医薬組成物を提供する。] [0115] 本発明のさらなる態様によれば、 (a)上記定義した医薬組成物と、 (b)炎症性疼痛および/もしくは炎症性疼痛の症状を予防および/もしくは治療する、または炎症性疼痛および/もしくは炎症性疼痛の症状の発生もしくは進行を寛解させる、制御する、発生率を減少させる、もしくは遅延させるために、有効量の前記医薬組成物を個体に末梢投与するための指示書と を含むキットを提供する。] [0116] キットには、本明細書中に記載の抗CGRP拮抗抗体またはポリペプチドと、本発明の方法および使用のいずれかに従った使用説明書とを含有する、1つまたは複数の容器が含まれ得る。キットは、個体が炎症性疼痛を患っているまたは炎症性疼痛を患う危険性にあるかどうかを同定することに基づいて、治療に適した個体を選択する説明をさらに含み得る。医薬組成物を末梢投与するための指示書には、意図する治療の用量、投薬スケジュールおよび投与経路に関する情報が含まれ得る。] [0117] 本発明のそれぞれの態様の好ましい特長は、必要な変更を加えてそれぞれの他の態様に同等に当てはまる。] [0118] 以下、本発明を、例示的であるが本発明を制限することを意図しない、以下の実施例を参照して記載する。] [0119] 以下の実施例および図は、抗体G1、抗ヒトCGRPヒトモノクローナル抗体および抗体G2、抗ラットCGRPマウスモノクローナル抗体に関して行う(Wong HC他、Hybridoma、12:93〜106(1993))。] [0120] (実施例1) 骨関節炎(OA)機械的疼痛モデル(内側半月(MMT)の横切) ラットの1つの後膝の内側半月(MMT)の横切は、OAで生じるものに類似の、関節の軟骨病変および他の変化の発生をもたらす。生じる関節痛は、数週間持続する、ラットの後肢における重量負荷の持続的な変化の発生(インキャパシタンス(incapacitance)メーターを用いて評価)および後足における機械的(接触性)アロディニア(フォンフレイフィラメントを用いて評価)をもたらす。研究は、化合物/対照が何であるかまたは動物の治療を調査員が認識していない、ブラインドプロトコルに従って実施した。] [0121] 抗体G2(抗CGRPモノクローナル抗体)は、OA後肢の重量負荷欠損を試験した最高用量、10mg/kg、静脈内で逆転させた。その効果はセレコキシブに匹敵していた。どちらの化合物も、OA肢に対する重量負荷のシフトを正常値まで逆転させた。より低い用量では効果が見られなかった。この効果は、投与の10日後、すなわち、抗体G2の血漿曝露が65.1±3ug/ml(より低い用量の静脈内投与の10日後では6.3±0.3ug/ml)の平均値に達するまで持続した。] [0122] 陰性対照のヌル抗体、すなわちCGRPと結合しないもの(図1参照)では、初期の時点で重量負荷に対する効果が実証された。この効果は予想外であり、説明することはできないが、持続せず、アロディニアの終点では観察されなかった(図1)。] 図1 [0123] 緩衝液を陰性対照として用いた、同じ条件下での繰り返し実験では、陰性対照について重量負荷に対する効果が示されず、G1についてOA肢に対する重量負荷のシフトが正常値まで逆転した。] [0124] (実施例2) 結合アッセイ 結合アッセイは、SK−N−MC細胞におけるヒトα−CGRPとCGRP1−受容体との結合の遮断における、抗CGRP抗体G2およびG1のIC50を測定するために行った。用量応答曲線をプロットし、方程式:Ki=IC50/(1+([リガンド]/KD)を使用してKi値を決定した。図2では、SK−N−MC細胞中に存在するヒトα−CGRPとCGRP1−受容体との平衡解離定数KD=0.37nMである。報告されたIC50値(IgG分子に関して)を結合部位に対して変換し、その結果、反応表面を提供する、低レベル(典型的には100応答単位)で個々のフローセルに捕捉させたN−ビオチン標識ヒトおよびラットα−CGRP、一方で参照チャネルとして使用する未改変のフローセルを用いて、Biacoreによって決定した親和性(KD)とその値を比較することができた。G1をチップ表面で滴定した。結合親和性は運動速度定数の商から推論した(KD=koff/kon)。表1を参照。] 図2 [0125] ] [0126] ] [0127] ヒトαおよびβCGRPに対するG1の結合親和性は等価であった(Kd=それぞれ0.155および0.152nM)。ラットαおよびβCGRPに対するG2の結合親和性は等価であった(それぞれ16および17nM)。さらに、G1の結合親和性は、α−CGRPに対してヒトにおいてラットよりも40倍強力であり(Kd=それぞれ0.042および1.22nM)、β−CGRPに対してヒトおよびラットで同等に強力であった(Kd=それぞれ0.155および0.152nM)。また、抗体G1は、良好な種間の選択性を実証し、抗体G2と同じ親和性でラットα−CGRPと結合する(約1.2nM)。表2。] [0128] G1は、ヒトおよびカニクイザルのα−およびβ−CGRPと高い親和性で結合する(KD=それぞれ63および155pM)。G1は、ヒト/カニクイザルのCGRPに対して種の選択性を示し、他の種、たとえばラットからのα−およびβ−CGRPとはより低い親和性で結合する(KD=それぞれ2.57nMおよび152pM)。] [0129] (実施例3) 抗CGRPのin vivo半減期 ラットにおける抗CGRPの血清測定である図3は、7日間の階層で半減期を示す。抗体は約150,000の分子量を有しており末梢に限定される(図3a、3b)、すなわち、これは中枢神経系内へとわたらず、または血液脳関門を越えない。] [0130] (実施例4) 抗CGRP抗体の選択性 本発明者らは、Biacoreチップを用いて事前に混合したmAb+ペプチドの複合体の遊離濃度を「プローブ」することによって、ヒトまたはラットのCGRPに対する抗体G1の特異性を決定した。予想通り、抗体G1とヒトまたはラットのCGRPともにプレインキュベーションした場合は、応答が完全に遮断された。対照的に、G1を過剰のアミリン、カルシトニンまたはアドレノメデュリンとプレインキュベートした場合は対照応答(G1+緩衝液)に匹敵し、これは、G1がこれらのペプチドと複合体を形成しなかったことを実証している(図5)。] 図5 [0131] (実施例5) 抗体G1結合エピトープの同定 相互作用分析は、25℃、ストレプトアビジンでコーティングした(SA)センサーチップ(Biacore AB、スウェーデンUppsala)を備えたBiacore3000(商標)システムで、標準のBiacoreランニング緩衝液(HBS−P)を用いて実施した。最初に、N−ビオチン標識した25〜37のヒトα−CGRP断片が、完全長のN−ビオチン標識したヒトα−CGRPと同じ親和性で抗体G1と結合したことを確認した。その後、位置27〜37の間のそれぞれのアミノ酸を個々にアラニンへと突然変異させ、野生型断片と比較した親和性の損失の倍数を表した。N−ビオチン標識した断片を低レベル(典型的には100応答単位)で個々のフローセル上に捕捉させて反応表面を提供した一方で、未改変のフローセルは参照チャネルとして役割を果たした。抗体G1の精製したFab断片を作製した。2倍希釈系列の1μMを最高濃度として用いて、Fab断片をチップで滴定した。会合および解離の相を100μl/分でそれぞれ1分間および5分間監視した。表面は、35%のエタノール+25mMのNaOH+0.5MのNaClの混合物で再生した。] [0132] アラニンスキャンの結果は、抗体G1が、ヒトα−CGRPのC末端領域、特に残基25〜37と結合することを示し、また、ある領域と特異的結合することを示し(すなわち、特異的結合領域を突然変異させた場合に親和性の損失が顕著に増加する)、これはエピトープと定義することができ、最後の5個のC末端アミノ酸内、すなわちG33A〜F37Aにある。親和性の最も著名な変化は、G33AおよびF37Aの突然変異によって生じる(図4)。C末端のPheは、関連ペプチドおよび遺伝子ファミリーメンバーに対する、CGRPに対する抗体G1の選択性に重要である(図6)。] 図4 図6 [0133] したがって、一実施形態では、本発明は、CGRPのアミノ酸G33〜F37によって定義されるエピトープと特異的に結合する抗CGRP拮抗抗体を提供する。抗CGRP拮抗抗体は、アミノ酸配列GSKAFによって定義されるエピトープ、より詳細には、Xが任意のアミノ酸であることができるGXXXFとして定義されるCGRPのエピトープと特異的に結合する場合があり、G33およびF37が、抗CGRP拮抗抗体の高親和性結合を定義するために最も重要なエピトープの残基である。] [0134] (実施例6) 物理的または心理学的な依存性の指標の分析 抗体G1または抗体G2はどちらもCNS侵入を実証しない。さらに、どちらかの抗体を以前の実施例で使用したレベルで投薬した動物(ラット)の長期観察では、対照動物と比較して鎮静または刺激/多幸性の挙動などの有害なCNS事象が現れなかった。これらの観察は、抗体の依存性の危険性が存在せず、したがって、現在の疼痛治療で使用されている現在のオピエートを超える、抗体の顕著に改善された安全性が存在することを示している。] [0135] (実施例7) 胃腸管系有害作用の指標の分析 抗体G2を用いた1カ月間のin vivoラット研究および抗体G1を用いた1週間の比較研究により、対照動物と比較して、挙動、食物摂取、糞便生産または組織病理学について有害な胃腸管系の効果が観察されなかったことが実証された。これらの観察は、抗体の胃腸管系の危険性が存在せず、したがって、現在の疼痛治療で使用されている現在のNSAIDを超える、抗体の顕著に改善された安全性が存在することを示している。] [0136] (実施例8) 抗CGRP拮抗抗体としてのG1およびG2 CGRPの生物活性の既知の結果は、in vivoで送達した場合の神経因性紅斑の発生である。G1およびG2は、in vivoで神経因性紅斑の発生を防止するという点で抗CGRP拮抗抗体であることが実証されている。] [0137] 神経因性皮膚紅斑ラットモデルを用いて、G1の有効性を、CGRP効果をin vivoで遮断するその能力について試験した。ラット内の伏在神経を電気刺激し、神経末端からのCGRP放出を引き起こして血管拡張をもたらし、生じる血流の変化は、レーザードップラー(Dopler)方法を用いて測定することができる。] [0138] 血流パラメータの変化は、曲線下面積(AUC、任意のドップラーフラックス単位の変化を時間に乗算したもの)として表した。CGRP受容体拮抗剤CGRP8〜37(400nmol/kg、静脈内)を、モデルの特異性を確証するための陽性対照として用いた(データ示さず)。それぞれの動物について投薬前のG1の効果を決定するために、刺激に対するベースラインの血流応答を、それぞれ30分間隔の2回の伏在神経の刺激を用いて確立した。2回目の刺激の血流応答がベースラインレベルまで戻った後に(刺激の約10分後)ラットをG1で治療し、30分間隔でさらに4回の刺激を行った。] [0139] 結果(図7)により、ビヒクルで治療した動物では、血流応答の顕著な変化は実証されなかったが、G1で治療したラットでは、投薬の90および120分後から開始して、それぞれ10mg/kgおよび1mg/kgで血流応答の顕著な低下が示された。同様の活性がG2を用いて達成された。さらに、さらなる神経因性紅斑および血管拡張のモデルの試験では、G1が静脈内投薬の7日後に顕著な効果を示した(伏在神経刺激モデルにおける予測ED50=6ug/ml)。行った試験からの結論は、G1およびG2が抗CGRP拮抗活性を実証することである。抗体の同様のCGRP機能の遮断能力は、Zeller J他、Br J Pharmacol、2008年12月、155(7):1093〜103、Epub 2008年9月8日の出版物にも示されている。] 図7 [0140] 以下に、本発明の実施に有用な抗体配列を示す。] [0141] 抗体配列 抗体G1重鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号1)] [0142] ] [0143] 抗体G1軽鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号2)] [0144] ] [0145] 抗体G1CDRH1(伸長されたCDR)(配列番号3) GFTFSNYWIS] [0146] 抗体G1CDRH2(伸長されたCDR)(配列番号4) EIRSESDASATHYAEAVKG] [0147] 抗体G1CDRH3(配列番号5) YFDYGLAIQNY] [0148] 抗体G1CDRL1(配列番号6) KASKRVTTYVS] [0149] 抗体G1CDRL2(配列番号7) GASNRYL] [0150] 抗体G1CDRL3(配列番号8) SQSYNYPYT] [0151] 抗体G1重鎖可変領域のヌクレオチド配列(配列番号9)] [0152] ] [0153] 抗体G1軽鎖可変領域のヌクレオチド配列(配列番号10)] [0154] ] [0155] 抗体G1重鎖完全抗体のアミノ酸配列(本明細書中に記載した修飾されたIgG2が含まれる)(配列番号11)] [0156] ] [0157] 抗体G1軽鎖完全抗体のアミノ酸配列(配列番号12)] [0158] ] [0159] 抗体G1重鎖完全抗体のヌクレオチド配列(本明細書中に記載した修飾されたIgG2が含まれる)(配列番号13)] [0160] ] [0161] 抗体G1軽鎖完全抗体のヌクレオチド配列(配列番号14)] [0162] ] [0163] ヒトおよびラットのCGRPのアミノ酸配列比較(ヒトα−CGRP(配列番号15)、ヒトβ−CGRP(配列番号16)、ラットα−CGRP(配列番号17)、およびラットβ−CGRP(配列番号18)):] [0164] ] [0165] 抗体G2重鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号19)] [0166] ] [0167] 抗体G2軽鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号20)] [0168] ] [0169] 抗体G2CDRH1(伸長されたCDR)(配列番号21) SSVMH] [0170] 抗体G2CDRH2(伸長されたCDR)(配列番号22) YINPYNDGTKYNEKFKG] [0171] 抗体G2CDRH3(配列番号23) GGNDGY] [0172] 抗体G2CDRL1(配列番号24) SASSSISSIYLH] [0173] 抗体G2CDRL2(配列番号25) RASNLAS] [0174] 抗体G2CDRL3(配列番号26) QQGSTIPFT] [0175] 抗体G2重鎖可変領域のヌクレオチド配列(配列番号27)] [0176] ] [0177] 抗体G2軽鎖可変領域のヌクレオチド配列(配列番号28)] [0178] ] [0179] 抗体G2重鎖完全抗体のアミノ酸配列(Fcドメインは含まれない)(配列番号29)] [0180] ] [0181] 抗体G2軽鎖完全抗体のアミノ酸配列(配列番号30)] [0182] ] [0183] 抗体G2重鎖完全抗体のヌクレオチド配列(Fcドメインは含まれない)(配列番号31)] [0184] ] [0185] 抗体G2軽鎖完全抗体のヌクレオチド配列(配列番号32)] 実施例 [0186] ]
权利要求:
請求項1 炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を予防および/または治療する医薬品を製造するための、抗CGRP拮抗抗体の使用。 請求項2 末梢投与するために医薬品を調製する、請求項1に記載の使用。 請求項3 医薬品を末梢投与する、請求項1に記載の使用。 請求項4 経口、舌下、吸入、経皮、皮下、静脈内、動脈内、関節内、関節周囲、局所および/または筋肉内に投与するために医薬品を調製する、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。 請求項5 皮下または静脈内に投与するために医薬品を調製する、請求項4に記載の使用。 請求項6 抗CGRP拮抗抗体が、投与後に末梢に作用する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項7 炎症性疼痛が関節痛である、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項8 関節痛が骨関節炎疼痛である、請求項7に記載の使用。 請求項9 抗CGRP拮抗抗体が、(a)CGRPと結合し、(b)CGRPがその受容体と結合することを遮断し、(c)CGRP受容体の活性化を遮断しもしくは低下させ、(d)CGRPの生物活性を阻害、遮断、抑制しもしくは減少させ、(e)CGRPのクリアランスを増加させ、かつ/または(g)CGRPの合成、産生もしくは放出を阻害する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項10 抗CGRP拮抗抗体が、(i)ヒト抗体であり、(ii)ヒト化抗体であり、(iii)モノクローナル抗体であり、(iv)50nM以下のKd(表面プラズモン共鳴によって37℃で測定)でCGRPと結合し、かつ/または(v)少なくとも7日間のinvivo半減期を有する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項11 抗CGRP拮抗抗体がCGRPのC末端領域と特異的に結合する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項12 抗CGRP拮抗抗体が配列GSKAFによって定義されるエピトープを特異的に認識する、請求項10に記載の使用。 請求項13 抗CGRP抗体が、アミノ酸配列が配列番号1または19と少なくとも90%同一であるVHドメインを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項14 抗CGRP抗体が、アミノ酸配列が配列番号2または20と少なくとも90%同一であるVLドメインを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項15 抗CGRP抗体が、アミノ酸配列が配列番号1または19と少なくとも90%同一であるVHドメインをさらに含む、請求項14に記載の使用。 請求項16 抗CGRP抗体が、(a)配列番号3または21に記載のCDRH1、(b)配列番号4または22に記載のCDRH2、(c)配列番号5または23に記載のCDRH3、(d)配列番号6または24に記載のCDRL1、(e)配列番号7または25に記載のCDRL2、(f)配列番号8または26に記載のCDRL3、および(g)L1、L2およびH2の変異体からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。 請求項17 抗CGRP抗体が、アミノ酸配列が配列番号1と少なくとも90%同一であるVHドメインおよびアミノ酸配列が配列番号2と少なくとも90%同一であるVLドメインを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。 請求項18 抗CGRP抗体が、ATCC受託番号PTA−6867を有する発現ベクターによって産生された重鎖を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。 請求項19 抗CGRP抗体が、ATCC受託番号PTA−6866を有する発現ベクターによって産生された軽鎖を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。 請求項20 抗CGRP抗体が、ATCC受託番号PTA−6867およびPTA−6866を有する発現ベクターによって産生される、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。 請求項21 1カ月に1、2、3または4回の皮下または静脈内の注射による末梢投与用に医薬品を調製する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項22 5〜100mg/mlの抗体濃度で、末梢投与用に医薬品を調製する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項23 1〜100mg/体重1kgの抗体濃度で末梢投与用に医薬品を調製する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項24 医薬品が運動協調性または注意力のCNS機能障害を生じない、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項25 抗CGRP拮抗抗体を中枢、脊髄またはくも膜下腔内に投与しない、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項26 抗CGRP拮抗抗体が、中枢、脊髄またはくも膜下腔内侵入性の分子ではない、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項27 抗CGRP抗体を、1つまたは複数のさらなる薬理学的に活性のある化合物と組み合わせて、別々に、連続的にまたは同時に投与する、前記請求項のいずれか一項に記載の使用。 請求項28 1つまたは複数のさらなる薬理学的に活性のある化合物が、(i)オピオイド鎮痛剤、たとえば、モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、レボルファノール、レバロルファン、メサドン、メペリジン、フェンタニル、コカイン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、プロポキシフェン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィンまたはペンタゾシン、(ii)非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、たとえば、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルシナル、エトドラク、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサル、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スリンダク、トルメチンもしくはゾメピラック、またはその薬学的に許容できる塩、(iii)バルビツレート鎮痛剤、たとえば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、タルブタール、チアミラールもしくはチオペンタールまたはその薬学的に許容できる塩、(iv)鎮痛作用を有するベンゾジアゼピン、たとえば、クロルジアゼポキシド、クロラゼプ酸、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、テマゼパムもしくはトリアゾラムまたはその薬学的に許容できる塩、(v)鎮痛作用を有するH1拮抗剤、たとえば、ジフェンヒドラミン、ピリラミン、プロメタジン、クロルフェニラミンもしくはクロルシクリジンまたはその薬学的に許容できる塩、(vi)鎮痛剤、たとえば、グルテチミド、メプロバメート、メタカロンもしくはジクロラルフェナゾンまたはその薬学的に許容できる塩、(vii)骨格筋弛緩剤、たとえば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモールもしくはオルフレナジンまたはその薬学的に許容できる塩、(viii)NMDA受容体拮抗剤、たとえば、デキストロメトルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)もしくはその代謝物デキストロルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)、ケタミン、メマンチン、ピロロキノリンキノンまたはシス−4−(ホスホノメチル)−2−ピペリジンカルボン酸、またはその薬学的に許容できる塩、(ix)α−アドレナリン作用剤、たとえば、ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジンまたは4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−5−(2−ピリジル)キナゾリン、(x)三環系抗鬱剤、たとえば、デシプラミン、イミプラミン、アミトリプチリンまたはノルトリプチリン、(xi)抗痙攣剤、たとえば、カルバマゼピンまたはバルプロエート、(xii)タキキニン(NK)拮抗剤、特にNK−3、NK−2またはNK−1拮抗剤、たとえば、(αR,9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフトリジン−6−13−ジオン(TAK−637)、5−[[(2R,3S)−2−[(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル]メチル]−1,2−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MK−869)、ラネピタント、ダピタントまたは3−[[2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルアミノ]−2−フェニル−ピペリジン(2S,3S)、(xiii)ムスカリン拮抗剤、たとえば、オキシブチン、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロスピウムまたはダリフェナシン、(xiv)COX−2阻害剤、たとえば、セレコキシブ、ロフェコキシブまたはバルデコキシブ、(xv)非選択的COX阻害剤(好ましくはGI保護を有するもの)、たとえばニトロフルルビプロフェン(HCT−1026)、(xvi)コールタール鎮痛剤、特にパラセタモール、(xvii)神経遮断剤、たとえばドロペリドール、(xviii)バニロイド受容体作用剤(たとえばレシニフェラトキシン)または拮抗剤(たとえばカプサゼピン)、(xix)β−アドレナリン作用剤、たとえばプロプラノロール、(xx)局所麻酔剤、たとえばメキシレチン、(xxi)コルチコステロイド、たとえばデキサメタゾン、(xxii)セロトニン受容体作用剤または拮抗剤、(xxiii)コリン作動性(ニコチン性)鎮痛剤、(xxiv)Tramadol(商標)、(xxv)PDEV阻害剤、たとえば、シルデナフィル、バルデナフィルまたはタダラフィル、(xxvi)α−2−δリガンド、たとえば、ガバペンチンまたはプレガバリン、および(xxvii)カンナビノイドから選択される、請求項27に記載の使用。 請求項29 治療有効量の抗CGRP拮抗抗体を個体に末梢投与することを含む、個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を治療および/または予防する方法。 請求項30 個体において炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を治療および/または予防する医薬組成物であって、抗CGRP拮抗抗体と薬学的に許容できる担体とを含み、末梢投与するために調製される医薬組成物。 請求項31 (a)請求項30に記載の医薬組成物と、(b)炎症性疼痛および/または炎症性疼痛の症状を治療および/または予防するために、治療有効量の前記医薬組成物を個体に末梢投与するための指示書とを含むキット。
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同族专利:
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